2005年 09月 08日
西の魔女が死んだ |
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おばあさんと孫のお話です。
とてもとてもチャーミングで、
カッコよくて賢いおばあさんが登場します。
彼女は、田舎でひとり暮らしをしながら、
自然からの大いなる恵みに感謝し、
とても豊かで人間らしい生活をしています。
おばあさんは、”強い魔女”として誇り高く生きていくための術を
孫に伝授していきます。とてもさりげなく・・・とてもおおらかに。
そして、おばあさんと孫は、ある晩ひとつの”約束”をするのです。
物語を通して、二人の会話に愛が溢れすぎていて、
そこに広がることばの一つ一つが、
どれもひどく懐かしく、いとも切ない気持ちになりました。
・・・とここまで書くと、
夢見心地な童話のように聞こえるかもしれませんが、
この物語のなかには汚いものも残酷なものも忙しない現代人も、
すべてリアルに登場します。
それだけに、おばあさんの軽やかさ、大きさが、
際立つ存在として描かれていました。
そんなこんなでやっとたどりついた結末は、
ある意味予想していた、そしてある意味希望していた、
素敵な「合言葉」で締めくくられていました。
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by porenar
| 2005-09-08 00:44
| livre