2006年 02月 09日
Signe Chanel |
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【第1回 カール始動】2.8
CHANELのバックステージを紹介したドキュメンタリー番組です。
昨夜観た第1回では、バックステージといってもコレクションの裏側ではなく
カールのデザイン画から立体的に洋服を仕上げていく、
アトリエの様子が描かれていました。
オートクチュールのコレクションだけに、手作業が本当に繊細でありながら、
時間との闘いでもあるという、凄まじい緊迫感がひしひしと伝わってきました。
デザイン画って抽象的なものが多いのに、
そこからどうやって形にしていくのか昔から不思議に思っていましたが、
職人さん達の手によって、イメージを再現していく過程が細かく描写されていて
とても興味深いものでした。
【靴職人マサロの苦悩】2.9
仮縫いと同時に、コレクションで使われる靴の制作が始まります。
職人のマサロは自分のアトリエとシャネルのアトリエを1日に5~6往復も
しながら、カールの理想どおりの靴を仕上げていくようです。
ヒールのカーブや高さ、つま先の長さなど、
色々と振り回されているようでしたが、出来上がった靴は本当に美しかったです。
”こんなことは毎回だよ、シャネルはいつもこうだ”
と、にこやかに話すマサロさんが素敵でした。
仮縫いのほうも戦争が始まったと言う感じ。
何秒か前には、これで決まりと言ったことが、すぐさま覆る。
2週間近くかけて制作したドレスが、カールの鶴の一声でボツになる・・・。
芸術家って、こうなんですよね~。理屈じゃない。瞬間がすべて。
わたしのお花の先生もそうでした。
この長さで切れと言われたから、その通りに切ると、次の瞬間には
「何で切ってしまったの?」と怒られたり・・・。
初めのうちは、”先生が言ったんじゃん!じゃあどうしたらいいの!?”
と、理不尽なことを嘆いたりしていましたが、
何年も付き合ってくると、それが可愛くなってきて・・・。
”また出たよ~!さっきはああ言っていたけれど、しばらく余裕を見よう”
と、付き合い方が分かってくるんですよね。
しかも、根底に先生に対する尊敬があるから、離れていく人はほとんどいませんでした。
カールのアトリエの職人さんたちも、
きっとそうなんだろうなーと思いつつ観ていました。
次回の放送では、コレクションの華、
ローブ ドゥ マリエの制作の様子。
楽しみです。
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by porenar
| 2006-02-09 11:30
| film